今年、京都議定書が発効されました。
事実上、国をあげての地球温暖化対策元年となりました。
日本はCO2の年間排出量を京都会議で基準とされた1990年の時点より6%減らすことが目標になりますが、この数年の間にも国内のCO2排出量は増える一方で、02年比だと14%減らさなくてはなりません。
とても高いハードルです。おいそれとクリアすることはできないでしょう。一大事です。ぐずぐずしている場合ではありません。
でも 「ルールだから」とか「世界に恥をかきたくないから」とか、そんなことで目標は達成できるのでしょうか。
「地球温暖化」という問題を人が実感するいちばんのきっかけはなんでしょうか。
言うまでもありません。「暑い」――この感覚に尽きます。
それは、大人も子供も、良い人も悪い人も、みんなが共有します。その気持ちに誰もウソはつけません。
去年の夏の暑さには思わず「地球はおかしくなってるんじゃないか」と多くの人が口にしたでしょう。
放っておくと今後も猛暑の傾向は避けられないでしょう。 それこそ地球温暖化のせいで。
「暑い」「なんとかならないのか」――その実感をともなうところから、ひとりひとりの地球温暖化対策ははじまります。
暑い。よし、打ち水やろう!
いちばん人の感覚に正直な地球温暖化対策が打ち水です。
そして、その対策の成果を直接肌で感じられるアクションが打ち水です。
体をつかってこそ実感は高まります。
あ、涼しい。。。
京都会議の主催国である日本にはもちろん国際社会の注目が集まります。
しかし世界における日本の役割とは、たんに世界から与えられた日本の割当分をまっとうするということではないでしょう。
日本に固有の文化を創造し発信し世界によい影響を与えるということでなくてはなりません。
打ち水は、世界に冠たる環境循環型都市を形成していた江戸の庶民の暮らしの知恵の賜物です。
江戸の文化を今に伝える打ち水大作戦のムーブメントは、市民運動ならぬ「庶民運動」として世界に浸透していくことでしょう。
日本には「uchimizu」があるじゃないか!
京都議定書は実際は小さな通過点にすぎません。
日本一国がその目標を達成できたところで地球規模で考えれば焼け石に水かもしれません。
ほんとうの大きな目的である「地球環境の正常化」に至るまでは長い大変な道のりです。
その真のゴールにむかって「打ち水人」が立ち上がります。
打ち水が波紋を呼んでムーブメントの輪が広がります。
打ち水大作戦からうまれるマインドとネットワークが、持続可能な多様なチャレンジをくりひろげる土台となります。
地球温暖化対策は打ち水大作戦とともに。
水しぶきの向こ うに人類の希望の灯をともします。
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2005年6月吉日
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打ち水大作戦本部 |
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