打ち水大作戦に関する語句について説明します。 現在の登録件数:7件
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打ち水【うちみず】

打ち水とは涼を得たり、土ぼこりが舞い上がるのを防ぐために昔から行われてきた日本人の知恵の1つです。そして現代の打ち水とは、夏の暑い日に熱くなった路面などに水を撒いて、都市の気温を下げること。

打ち水の効果【うちみずのこうか】

地面に撒いた水の蒸発効果により地表面の温度が下がり、熱放射を和らげることによって気温の低下を促します。打ち水効果を最大限に活かすためには、緑陰部分への散水が最も効果的だとされています。また地表面を緑化できない場合は、歩道部分などに透水性のある敷石等を敷くことによって、打ち水による表面温度の低下が期待できます。

江戸の町【えどのまち】

長禄元年(1457年)、田舎だった江戸に大田道灌(おおたどうかん)が初めて城を築き、その後、天正18年(1590年)に徳川家康が本城とし、慶長8年(1603年)征夷大将軍として江戸に幕府を開きました。大江戸八百八町(おええどはっぴゃくやちょう)というように江戸は町数がとにかく多い!正徳3年(1713年)ですでに八百八町を遥かに越えて933町、天明年間(1781-1788年)には1770町にあったそうです。人口はというと、元禄時代(1700年前後)には100万都市に!※ちなみにこの頃のロンドンで70万人、パリで50万程度。その内、約半分は武家の人口で、残り半分は町人(商人や職人)でした。江戸のまちの広さは東は「亀戸」西は「四ッ谷」南は「品川」北は「千住、板橋」あたり。その内60%が武家地、寺社が20%、町人の土地はたった20%でした。

京都議定書【きょうとぎていしょ】

地球温暖化
に歯止めをかけるため、世界約140カ国が参加してお互い協力することをしるした約束、これが「京都議定書」です。
1997年12月、京都で開 催された「気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3、京都会議、または地球温暖化防止京都会議)」で、先進国から排出される温室効果ガスの具体的な削減数値目標や、その達成方法などを定めた「京都議定書」が合意され ました。
以降、日本をはじめ欧州連合(EU)、カナダなどが批准(ひじゅん*)していましたが、最終的にロシアが2004年11月18日に批准書を国連に寄託したことにより、90日後の2005年2月16日、ようやく「京都議定書」が発効(はっこう*)しました。
*批准【ひじゅん】...全権委員が調印して内容の確定した条約を、条約締結権をもつ国家機関が承認すること。
*発効【はっこう】...条約・法律などが効力をもつようになること。
三省堂提供「大辞林 第二版」より

「京都議定書」の概要は次の通りです。
●先進国の温室効果ガス排出量について、法的拘束力のある数値目標を各国毎に設定する。
●国際的に協調して、目標を達成するための仕組みを導入する(排出量取引、クリーン開発メカニズム、共同実施など)。
●途上国に対しては、数値目標などの新たな義務は導入しない。
●数値目標は以下の通り
対象ガス:二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HFCs、PFCs、SF6
削減基準年 :1990年(HFCs、PFCs、SF6については、1995年)
目標達成期間:2008年から2012年
削減目標 :先進国全体で5.2%削減
※日本は、温室効果ガスの排出を、2008年から2012年の5年間の平均で、1990年レベルから6%削減する義務があります。

※ちなみにアメリカ合衆国はCO2をもっとも多量に排出している国(世界の24%)ですが、いまだに京都議定書を批准していません。また中国(世界の14%)やインド(4%)などの国には温室効果ガスの排 出削減目標を達成する義務がかかっていません。
※ちなみに世界の2000年のCO2の総排出量230億トン。内、日本は5%で世界4位!出し過ぎなのだ!!
データ:エネルギー経済統計要覧2003年度版より


 

地球温暖化【ちきゅうおんだんか】

地球の大気には、太陽に暖めらた熱を宇宙にすべて放出しないように、大気中に二酸化炭酸ガス(CO2)やメタン(CH4)などが存在しています。これらは、太陽からの熱を地球に封じ込める働きがあることから「温室効果ガス」と呼ばれています。 大気中の温室効果ガスが増加すると、地球の気温を一定に保つバランスが崩れ、気温が上昇します。この現象を「地球温暖化」と呼んでいます。
温暖化の原因となっている温室効果ガスには様々なものがありますが、なかでも温室効果ガスのほとんどを占めている二酸化炭素(CO2)はもっとも温暖化への影響も大きく、その排出量も年々増加しています。その原因は、石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料を大量消費に最大の原因があります。
国連の機関(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)の最新報告では、大気中の温室効果ガスの増加
によって地球の平均気温が「今後100年で、最大5.8度の気温上昇」が予測されています。
そしてこの「地球温暖化」により、地球上の自然や生物に様々な影響(海面上昇による水没、陸地の現象、異常気象、伝染病の蔓延、食料不足...人類滅亡!?.)を及ぼすことが危惧されています。


※ちなみに日本の2002年度の温室効果ガスの総排出量は13億3100万トン。「京都議定書」で、日本は2008年から2012年の年間平均排出量を1990年比で6%減らすという目標ですが、90年度比で7.6%も増えてしまったことになります!このままじゃ、みんな死んじゃう!えらいこっちゃ。


 

ヒートアイランド現象【ひーとあいらんどげんしょう】

都市化によって、緑地や水面(川や池など)の減少し、代わりに道路や建物など人工物の増加や、家庭、ビル、工場、車などクーラーなどからの人工排熱の増加により、都市部の地表面の熱収支が変化し、都心部の気温が、郊外に比べて高くなる現象のことです。
この現象により、都会での生活の不快さがまし(熱帯夜など)、クーラーなどの冷房用電力消費を増大させるなど悪循環を生み、また短時間に記録的な雨量を伴う夕立ちが頻発(ひんぱつ)するなど、影響があります。
特に小さい子供は大人よりも地面に近いため、外に出歩くときには日射だけではなく、地表面の高温化に特に注意が必要です。

いいのでしょうか!子供たちのために大人たちがつくった社会が、これで!?


 

浴衣【ゆかた】
浴衣の起源は?実は平安時代。貴族が蒸し風呂に入るとき、水蒸気で火傷(やけど)しないように着た「湯帷子(ゆかたびら)」がはじまりとされています。*帷子(かたびら)とは麻の着物のこと。
江戸時代後期になって、それまで高価だった綿も生産量が高まり、だんだんと生地も麻から綿に素材が変わりました。また銭湯の普及にともない、略されて「ゆかた」と呼ぶようになり、風呂上がりだけではなく、夏に着る衣服、寝巻きとして、日本に定着していきました。

<参考>
浴衣の一生
1)子供のいる家庭では最初から少し大きめに仕立てます。成長に合わせ肩上げや腰上げをほどき調整し、それでも着られなくなると弟や妹のお下がりとなります。
2)すりきれればつぎあてをして永く着ますが、あまりに目立ってくると寝巻きにします。
3)その内、生地が弱って柔らかくなると、あかちゃんのおむつに。
4)それもいよいよとなってくると、その次は雑巾に。
5)そして最後にかまどや風呂たきの燃料となり...
6)その灰は肥料などに利用されました。 
高度成長期以前までは「リサイクル」という言葉がなくても、日本の庶民はこうして当たり前に普通のこととして物を大切にしていたんですね。見習わなくっちゃ。


 

 

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