●8/22(日)銀座千人涼風計画<レポート1>(中央区)

 

ごらんよ!銀座の空にとんぼの群が。
〜銀座通りが打ち水通りになった夏の午後〜

レポート:打ち水大作戦本部 池田正昭

8月22日(日)正午すぎ。 東京メトロ銀座駅A12番出口から地上へ。
ホコ天の”聖地”銀座通りの松屋―三越間が この日、東京国道さんの音頭で打ち水会場に。 「銀座千人涼風計画」と題し 遮熱性舗装された路上で通行人とともに 打ち水効果の実験がおこなわれる。



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ハッピ姿の男衆は準備に大忙し、水は高度処理水。


"番傘付移動観測体"による気温、湿度
測定


銀座通りに積み上げられた木桶の山。開始を待つ。


カウントダウンの合図とともに打ち水開始!


老いも若きも打ち水にいっしょに興じる。


写真には写らなかったけど、銀座の空にとんぼの群れ。

気温は下がるか。風はおきるか。 使われる水の量、約2トン。 打ち水開始一時間前だというに 銀座通りは打ち水一色。 目の前にそびえる積み上げられた木桶の山。 ハッピ姿の男衆や浴衣の若人隊が駆け回る。 あちこちに打ち水娘の姿もみえる。 ビニールプールにはられた水が 夏の光にまぶしい。
街行く人々の話題もどうやら打ち水一色。 午後1時まであと数分。 銀座ホコ天での記念すべき打ち水がまもなく開始。 銀ブラの人々に次々と桶が渡される。 渡されるより先に自ら桶に手をのばす人も多い。 いい緊張感とわくわく感に包まれて 手に手に桶をもって参加者は歩道に並ぶ。
もう開始が待ちきれないよ〜。
桶から水がこぼれ落ちる前に笑顔がこぼれる。 ふと空に目をやる。 時々陽が差す薄曇りの空に 黒い点々がみえる。 ぜんぶで百はあるだろうか。 ひとつひとつの点は小刻みに揺れている。 ちょうど松屋の屋上あたりの高さ。
とんぼ・・・!?
そう、とんぼの群が打ち水会場の上空を ホバーリングしているのだ。
銀座にとんぼの大群なんて!
UFOを発見したってきっとこんなには心は騒がない。 打ち水の開始を待ちわびているのは
人間だけではなかったようだ。
午後1時。打ち水開始!
みんな夢中で路面にぴちゃぴちゃ水を打つ。
ホコ天の通りの真中でハッピ姿のスタッフたちが ロープを持って立っている。その内側が打ち水エリア。 打ち水をしない外側と気温の差を比較しようという趣向。
各人の視線は自分の手元の桶と足元に集中するが 左右を見渡せば約100メートルにわたって 人々が肩を寄せ合いながら打ち水に興じている。 壮観なこの様をもし俯瞰でとらえられたらさぞおもしろい映像になっただろう。 とんぼの眼鏡はそれをとらえていたにちがいない。
10分後、最初の打ち水終了。
銀座通りに咲きこぼれる笑顔の花。
お約束のように涼しい風が吹きぬける。
夏のいい匂いが立ちこめる。
これまでも何度となく味わってきた 打ち水の後のあの清々しさ。 しかも銀座のど真ん中で、このスケールで それを実感できる満足感は格別だ。
とんぼの群れがさっきよりぐっと低空飛行に!
ひとつひとつの点がはっきり〒の形にみえる。 夏のいい匂いに引き寄せられたのだろうか。 松屋の二階あたりの高さまで来て その匂いを一生懸命吸い込んでいるかのようだ。
ほんとは打ち水された路面まで降下したいのだけれど 人の群れがこわくてそれ以上は近づけない様子。
しかし、打ち水娘の浴衣の帯をかすめつつ 単独急降下をこころみる大胆なやつも。
午後1時20分。二回目の打ち水開始時には
再びとんぼの群れは松屋の屋上の高さに。 そして打ち水終了と同時に二階の高さへ。
結局、この日は三度打ち水が実施されたが
三度とんぼたちは同じ上下動を繰り返した。
誰が呼んだか、銀座のとんぼ。
打ち水が呼び水になった、と言うよりない。

2004年8月22日(日) 午後1時〜2時
銀座通り打ち水大作戦「銀座涼風計画」
無事終了。
結果:大成功
参加者:千人 
とんぼ:百匹        
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