さて何度下がったかな?
8/18(水)打ち水による気温変化
●重点地区、墨田区東向島
1.8℃
中央大学理工学部山田教授の分析(速報)によると、「第一寺島小学校の校庭では、打ち水の効果が最もよく出たところで、気温(地上1.5m)が約1.8℃下がりました。また、地蔵坂通り商店街などでは、0.4-1.4℃の気温低下がありました。」、「熱画像による温度観測では、打ち水前に約50℃であったグラウンド(地表面)が、打ち水直後に41.6℃になり、さらに風が吹くと40℃程度に低下していました。」という結果が報告されています。
→詳しくは観測結果の速報はコチラ
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11:30 |
12:30 |
●本部計測ポイントでの結果 0.9℃
8月18日(水)、東京のその他の各イベント会場ではよく晴れた日でした。が、思わぬ気温の上昇と前日の台風15号の影響でかなり強い風が吹いていたため、これらの影響を受けて測定時間を大幅に短縮したポイントもあり、以下の時間帯での計測となりました。都内4箇所に設けられたイベント会場では約0.9℃の温度低減(平均)が見られました。
<計測日時、時間>
2003年8月18日(水)11:30〜12:50までの1時間20分、10分毎に気温を計測しました。
※内、打ち水をした時間は12:00スタート(但し、水がなくなり次第、終了:12:20頃)
<場所>
以下のイベント会場の4か所(8ポイント)で計測しました。
都庁前都民広場(新宿区)/国立競技場前(新宿区)/原宿通り(渋谷区)/キャットストリート(渋谷区)
<計測方法>
各計測ポイントはすべて、高さ150cmの位置に温湿度計*がセットされた打ち水大作戦オリジナル「番傘付き移動観測体(2セット/組)」(写真)で測定しました。打ち水の効果を比較するため、1セットは打ち水をする場所、もう1セットは打ち水をしない場所に設置。(よって各会場の計測ポイントは2箇所です)
日傘は温湿度計への直射日光の影響をなくすため、風鈴は打ち水によって風の変化を測るためとりつけられています。 |
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江戸の粋!江戸の涼!
打ち水大作戦オリジナル「番傘付き移動観測体」
・傘:西島商店(浅草)
・風鈴:篠原風鈴本舗(江戸川)
*温湿度計: エンペックス気象計(株)製 "デカデジUD快適モニタ" TD-8181 |
<イベント会場における打ち水の量>
各々の会場で多くの方に参加いただきました。そして多くの二次利用水をまいてもらいました。
<気温の変化(イベント会場4か所の各ポイントにおける平均気温)>
時間 |
11:30 |
11:40 |
11:50 |
12:00 |
12:10 |
12:20 |
12:30 |
12:40 |
12:50 |
気温(打ち水あり*)℃ |
35.83 |
36.08 |
36.20** |
36.19 |
36.10 |
35.78 |
35.62 |
35.75 |
35.97 |
気温(打ち水なし*)℃
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35.77 |
36.10 |
36.20** |
36.51 |
36.47 |
36.53 |
36.52 |
36.62 |
36.71 |
<湿度の変化(イベント会場4か所の各ポイントにおける平均湿度)>
時間
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11:30 |
11:40 |
11:50 |
12:00 |
12:10 |
12:20 |
12:30 |
12:40 |
12:50 |
湿度(打ち水あり*)% |
51.13 |
49.89 |
49.50** |
50.22 |
50.78 |
51.28 |
50.78 |
50.35 |
50.19 |
湿度(打ち水なし*)%
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50.56 |
49.72 |
49.50** |
48.81 |
49.26 |
48.68 |
48.65 |
47.84 |
47.56 |
注1)ここで、打ち水「あり」と「なし」とは「打ち水をした地点」「打ち水しない地点」のことをいいます。また両測定地点の距離は数mとなっています。
注2)この気温データはまず3点平均をとり(隣り合う3つのデータの平均をプロットするもので、ばらつきの大きいデータから傾向を読み取る手法)、打ち水前の11時50分を基準に「打ち水なし」と「打ち水あり」の平気気温で規格化したデータです。
<計測結果>
・11:50 打ち水あり、打ち水なし共に気温36.20℃(湿度49.50%)でしたが...
・打ち水開始直後から打ち水なしの方は気温が上昇、一方打ち水ありの方が明らかに温度が下がりはじめ、12:40の計測時には、その気温差は最大0.9℃でした。打ち水により気温低減効果が見らたことになります。
・また湿度も打ち水によって変化し、その最大差は2.6%(12:20)でした。
<補足>